鈴春゚

儚い命を生きる強さと愛の記録
時代物のBL作品ということに興味を惹かれて読み始めたのですが読了してBLというカテゴリーに収まりきらない素晴らしい小説でした。 日本が大きく変動した時代を舞台にその中で運命に翻弄され悩み続けながら清く生きる主人公・志津眞さんがとても魅力的で、彼を中心とした真っ直ぐな人々の生き方が心地よい物語でした。 所謂ラノベ的な文章も悪くはないのですが長く慣れ親しんだ文学の香りを漂わせたBL作品というものに初めて出会い、この作品に出会えたことをとても感謝しています。 人の心というものをショッキングな言葉ではなく丁寧に掬いあげた描写と柔らかな言葉選びで伝えられる作風はとても美しいものです。 男性同士の愛情が中心にきちんと据えられていながら同時に家族や友人を同じように大切に愛する姿がただ恋愛を描くだけでなく人間を描く小説になっておりとても深みを感じ引き込まれました。 素晴らしい作品というのは読み終えたあと2度でも3度でもまた読みたくなるものですがこの作品は自分にとって間違いなくその1冊です。 ※誤作動で1度誤投稿してしまったため削除→再投稿させていただいております。申し訳ありません。
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鈴春゜さま 長編を開いてくださっただけでも恐縮しておりますのに、このように素敵な感想まで頂戴し更に恐縮するばかりです。 時代物と呼ぶには甚だ未熟な作品かとは思いますが、大切な作品の一つですので、頂戴したお褒めの言葉を宝物にして今後も精進致します。 本当にありがとうございました。
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