加藤

ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んだ。 読んでいる最中ずっと考えてたし、なにより胸が痛かった。けど、この痛みは生きていく上であった方がいい。この痛みから自分の過去を振り返って考え方を改めながら生きていかないと、オールドファッションな人間になってしまうんだなと思う。考え方の変化は目まぐるしくて、日々自分を更新していくことに罪悪感を持つ必要は無いんだと教えられた。「前はこういう考えだったのに、掌を返すようなことをして…」と、変われない人は言うけれど、主に思春期に原型ができるような未熟な自分を意固地になって貫く必要はない。 あと、受け入れる器は自分の意思で作るものだなと。差別問題とかは外部の働きをとっかかりにしても自分で少数派を受け入れる器を持とうとしない限りは何も始まらない。その器の強度だって、人によって様々だ。どうしても器をもたないから、器を持っているフリをするのも悪くはない。ただ、器に注がれるものの見た目だけで判断してそれを一口も飲んで見ないで判断するのなら、それは食わず嫌いの子供と大差はない。試しに両手を広げて見よう、の初手は大事だなと思った。何でもかんでも受け入れようとしたら身を滅ぼすけれど。 こう言う考え方も、数年後、数ヶ月後、数日後には変わっているかもしれないけど、変化を恐れずにいこうと思う。
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