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万馬券
みぐ
2020/3/28 6:55
ある意味鉄板・・しかし爽やかな感動が!
いつも潜水艦7号さんの作品を読むと驚かされます。 彼の引き出しはいくつあるのだろうか・・? その一つ一つの引き出しには納められた知識深さ・広さ、そして多彩な表現や心理描写・・。 この作品は彼の多彩な才能を再び垣間見ることが出来る傑作の一つと言えます。 競馬場で展開される『負けられない戦い』。つまりこのストーリーのエンディングは競馬で勝つか負けるかのシンプルなものです。 主人公は馬好きが昂じて馬の些細な『違い』が見分けられる才能を持ちます。その才能により安定的な勝ちを獲得していた彼でしたが、ある時突然その才能を失ってしまいます。それが結果として人生を掛けた競馬の『負けられない戦い』に身を投じる事になってしまいます。その結果は・・。 まあ、ストーリーは大きな捻りがある訳でなくて、ある意味鉄板的な流れかもしれません。しかし各ページに仕掛けられたあっと驚く展開、そして主人公の繊細な心理描写が読者をグイグイとストーリーの中に引き込んで行きます。 そして最後の『負けられない戦い』となる大勝負! この競馬のシーンは、彼の卓越した表現力を通じて、本当に競馬を目の前で見ている様な錯覚を受けます。 とても面白かったです。最終ページを読み終えて、鉄板である程度展開が読めていたとしても、この爽やかな感動と充実感を読者に与える力は流石に潜水艦7号さんです。 そして彼は作品を描く為に必要なリサーチも一切、手を抜く事がありません。それは『潜水艦戯言帳』
https://estar.jp/novels/25544964
に描かれた本作の『あとがき』にも語られています。 いや、本当に凄いですね。改めて感服させて頂きました。 是非、皆さんもこの短編に触れて爽やかな感動を味わって見てください。 短編を勉強されている読者の方にもお勧めの傑作です! みぐ🐧
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潜水艦7号
2020/3/28 7:12
みぐ様 まいどありです。(><;)☆ いつも丁寧なレビューを頂戴し、恐悦でございます。(_ _;) 仰るとおり、本作は鉄板の流れです(^^;) これがナ■ワ金融道とかなら、180度違う展開でしょうけど(笑 小説の醍醐味のひとつが『心理描写』だとすれば、そこをお褒め頂けて、とても嬉しい事です。 またこうして嬉しい反応を頂けた事で、これを糧に更なる新作・向上を目指して頑張りたいと思います! わざわざのレビュー、本当にありがとうございました。 m(_ _)m
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