二瀬幸三郎

二つの文化と二人の出逢い……
二瀬幸三郎です。 拝読いたしました。 力を持たぬ故に知恵を用いて文明を創り上げ、繁栄してきた[人間]の世界に居場所を無くし、[妖魔]と呼ばれる者たちの世界へと訪れた青年クレイが出逢ったのは、一人の少女リン…… 力持つ故に欲もなく牧歌的な[妖魔]――〈有威者〉たちと暮らす中、クレイは彼等の王と邂逅を果たし…… 当初、互いの文化、考え方の違いに戸惑いつつ、徐々に理解を深めていく様子、クレイに寛大な態度を取りつつ、時に残虐な行為を平然と行なう[王]の存在、そして有威者全員が決してクレイを受け入れたわけではない哀しい現実など、異文化とのコミュニケーションが難しい事を描写しております。 そんな中でも育まれるクレイとリンの絆…… やがて、そんなリンのために[知恵]を駆使してクレイは戦う事になる…… 結末的には、長い人生の中で[互いに通りすがった二人の物語]の言葉が思い浮かんでしまいましたが、クレイにとって、この出逢いが人生最大の転機となったことに違いはないと感じました。 素晴らしい物語をありがとうございます♪
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二瀬幸三郎さん ご丁寧な感想を頂き、ありがとうございました! 「現代日本から異世界に転移する物語は多いけど、異世界ファンタジーな世界から更に別のファンタジー世界に転移する話ってあんまりないなあ」と思い、世界観を壊さないように(私の物語で異なる世界に行くことができるのは王と妃だけなので)異世界転移に近いことをやってみようと思い立って書いたのがこの物語なのですが、異世界の人間にとって異世界同然の場所は人外の領域だろうということで、ああいう展開にしてみました。 今にして思えば、互いのカルチャーショックをコミカルに書けたら、もっとメリハリが効いたかなという反省もありますが、異文化コミュニケーションの
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