【コメント】

ちい(少しづつ更新します)

彼は私の側で力尽きようとしていた。我儘な私の事をいつも助けてくれていた彼。ゆっくりとその命の灯火が小さくなっていく。「お願い……もう少し……もう少し私の側にいて……」私は彼をぎゅうっと抱きしめた。こんなにあなたが愛おしいなんて……こんなにあなたの事が大切だったなんて…… 誰かが言った…… 大切なものは失ってから気づくと…… 本当にそうだった。私は彼が側にいて、私を助けてくれることが当たり前になっていたのだ。それを気づけなかった。ごめんね…… 本当にごめんね…… 私は眠ってしまった彼をそっと抱えて運んだ。ごめんね……iPhone…… バッテリー切れまで使い込んじゃって……

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