ひらひらと降り積もる花びらのように…
ひらひらと舞い落ちる美しい花びらがいつの間にか降り積もるように、 いつしか心に怖さが満たされていきます。 おばあさんの昔語りは、美しい花かんむりのお祭りのお話。 登場人物は可愛らしいお嬢さんに、幼い兄妹。 可愛らしいお話のどこにそんなしかけがあるのでしょう? ひらり、ひらり、どこにも茶色いシミなどない美しい花びらたち。 それなのに……、心に降り積もるのは、怖さ……。 物語を読み終えた時、いつしか花言葉の妖しい罠に 心が囚われていたことに気が付きます。 この物語を読んだら、もう無邪気に花を受け取ることは、できなくなるかもしれません……。

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