清浄な光と、旋律の共鳴…♪
ユッキーさまの作品には…『音』が感じられるのです。 字句の一文字が、そのまま音符となり…旋律となり…基調となる曲となる…。 ユッキーさまは、その文章という楽器を以て…ある時には激しく苛烈にギターの弦を震わせ、こどもたちの浄らかな合唱曲を奏で、そして…今作では、繊細なピアノ・ソナタを聴かせて下さいます…♪ 作中において、ハルナさんが得意のハーモニカを奏でたように。 弱き老人が画用紙のピアノで、音無き旋律を奏でたように…。 弱きもの、貧しきものに寄り添いながらも…その優しさゆえに、まさに悲壮な命運を辿る…ユッキーさまの描く主人公たちは、そうした方が多い印象ですが…それだからこそ、今作のこころよい読後感は、私には格別のものと思えました…☆ 音楽には不案内な私ですが…今日の帰宅の車内では、今作中に語られたヴェートーベンの『悲壮』を聴いてみるつもりです…♪
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