なぎの みや

当たり前の幸せ
私達が日々暮らしていく中で、当然のようにこなしていく様々な事。実はそれらはとても貴重な出来事の連続で、この世との繋がりが途切れてしまえば何一つ味わうことが出来ない、何よりも貴いものなのだとこの作品は教えてくれます。 主人公のは花の女子高生――のまま気が付いたら亡くなっていて、学校に住まう幽霊ちゃんとして校内を彷徨っています。いつ、誰が付けたのか分からないけれど、少々物騒な二つ名をぶら下げながら。 幽霊ちゃんは実体も無く声も届かないので、誰とも話す事が出来ません。ですが、どうやら生徒達の深層心理にはその想いが届くようで――劇中はいつも、一方的な意志の疎通に一見思えます。ですがそこには確かなレスポンスが存在し、幽霊ちゃんも時折それに気付くようでした。その時に彼女が噛み締める喜び。その様子を目の当たりにした時、私達が日常で交わしている会話ひとつをとっても、それが出来るという事は本当に幸せな事なのだなぁと感じました。それと同時に、幽霊ちゃんが不憫に思えて仕方なくて……。 物語の最後は、何がきっかけだったのかはハッキリとは分かりません。彼女自身に由来するのか、それとも。ですが彼女は、そして彼女が大好きだった人達は、その誰もが幸福そうに見えました。現実は決して甘くない。だけど、それでもそこに希望はあるんだ。そんな事を幽霊ちゃんに教えてもらったような気がします。 今日も私は、家で、会社で、エブリスタで。大好きな人達と何気無い会話を交わす。そんな当たり前で何よりも変え難い幸せを、少し意識して噛み締めてみようと思いました。 一花ちゃん、いつもありがとう(^-^)
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みやちゃん! 素敵なレビューをありがとう(≧◇≦) メッセージ性のある、素敵な作品に変身させていただいたよう♡ みやちゃんの言うとおり、大好きな人といつでも話せる。そして返事を、笑顔を返してもらえる…(*^_^*) それは命ある今だけの特権だよね! みやちゃんのレビューを読んで、 私も、改めて日常の幸せ、噛みしめようと思いました。 どうもありがとう~(*^^*)
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