夜宵氷雨

『若衆道成寺』完結しました。(以下ネタばれ有) 実際の演目としての『道成寺』はあまり関係ないのですが…… 設定として日本舞踊の師範なのと、執念深さが清姫並みなので、タイトルにお借りしました。 サブタイトルも、序・破・急と、芸事には欠かせない概念です。 別に、序章、破瓜、急展開の略じゃないんだけど、内容的にそんな気がしなくもない(←全方面から怒られそう)。 最初はもう少し穏やかだったような気がするんだけどなあ……いつの間に桐弥、そんなヤバい奴になったんだ。 最初は攻めの恵治が桐弥を縛ったり拘束したり、かなりヤバい奴かと思いきや、受けの桐弥の方がかなり上手だったというオチです。 恵治は多分、純情です。純情が暴走して、好きな子をいじめたくなっちゃっただけ。 桐弥は執着とか独占欲で一杯だけど、そういう素振りを一切見せず、上手いこと周りをコントロール。お弟子さんのご婦人方だって、そうとは知らずみんな手駒になっちゃいました。 絶対に関わっちゃいけないタイプですよね~彼。 だいぶヤバい……恵治、逃げろ。いやもう遅い。 とはいえ、桐弥は日舞の教室の跡取りなので、(今回はダミーでしたが)将来的には、ガチで結婚問題とか出てきそう。どうしよう? まあ、ギリ家元とかじゃない設定なので、芸養子っていう方法もありますが、やっぱり周りが放っておかないよな~ いっそ家元にして、もっとドロドロさせるとか。いや、それなんて2時間ミステリー(笑)。 この話は、ほぼ勢いだけで書いたので、あまり後先考えていませんでしたが、社会人になって、そういう問題に直面する彼らを書くのも楽しそうです。 桐弥、恵治を悶々とさせておいて、飄々と解決しそうだなと。
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