ポラード

Happy Birthday!
What A Wonderful World 両耳をヘッドフォンから流れてくる音楽で塞ぎ、外の世界の煩わしい物全てを遮断する。頭の中に直接響いてくるメロディーに全てを委ねる。 メロディーに思考を優しく刺激され、色々なイメージが浮かんでは消える。 待って! 消えないで! 私は手帳を取り、ペンを走らせる。 右手が消え去ってしまったイメージに導かれるかのように勝手に動いて行く。 一体に何を描いているのだろう。 分からない……。 きっと、この素敵なメロディーが、私に与えてくれた物。 それは、たくさんの優しさに包まれた世界。 散りばめられた光の粒達が、リズミカルに跳ね続ける。 全てはイメージになってしまうけど、汚れ無き白紙に描かれる、私だけの世界が膨らんでいく。 光のカーテンが揺れ続ける中、私はイメージと音楽と共に、夢の中を歩き続ける。 このイメージを確認したいな……。 無理だ……。 私の瞳に風景が映る事は永遠にないから……。 けど、不幸だとは思っていない。 この世界には、たくさんの優しさが存在していることを知ることができたから。 研ぎ澄まされた感覚が経験を通して、素敵なイメージをたくさん伝えてくれるから。 不幸じゃない。 寂しくもない。 色々な出会いが全て刺激となり、素敵なイメージ作り上げてくれる、素晴らしい世界を生きることが出来るから! FIN お誕生日おめでとうございます。このイラストにSSをつけさせて頂きました。受け取って頂けると嬉しい限りです。 主人公に盲目の設定をしてしまった事、お許し下さい。 それでは、素敵なBirthdayをお過ごしください。
2件

この投稿に対するコメントはありません