文谷ふみ

すき。
神話というフレーズはなんとも神秘的なのに、その内容はドロドロでグロく、ぶっ飛んだ行動の数々……なんとなく共感はできないものだという認識が、綺麗に壊された。 そこから出てきたヤマトタケルのなんと魅力的なことか! ハツミちゃんと話す彼に共感し、その行動に笑わせられる。 21頁しかないの?と言いたくなるくらい内容が濃い。濃いのに後味スッキリなのだから、作者さんの魅力が光る物語だと思う。 顧問や先輩、さらに九州からの転校生など、物語にはちょっとしか出ていないが、背景がさあーっと広がって行くように物語の続きを感じられるのがまた良いなあ。 神話がちょっと身近になる、そしてためになる短編。 これ、すき!
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