青史 炎

「も」と「ら」の話し
感動しました。 クライマックスで撫子ピンクをあの様に表現するとは! 読中、彼女の切ない想いや前向きな姿勢が、一つ、一つ、胸に迫ってきて、深夜、咽びました。 命の輝きが眩しくて綺麗だ。 日常に小さな奇跡を見つけて、ドラマチックに描く事が出来る方は、感性と筆力がある方だなぁ、と思っています。 誰もが胸に宿すノスタルジーを、まるでHBの鉛筆を使って薄く緻密に描くような、読む者の心象風景を写実的に掘り起こす繊細なタッチが魅力的な作家さんだなぁと思っています。 あかつきさんの作品には、それに加えてユーモアと可愛らしい瑞々しさもある。 だから読むのは怖くもあった。 今作品では「死」を描いているから。 よかった。 読んでよかった。 いつものあかつきさんだ。 これからも色々な世界を楽しみにしています。 千くんのそれから“も”読みたいなぁ。 それは撫子が生まれ変わった“ら”の話になるのかなぁ。
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