甚平

夢に出逢う夢
イベントから訪問し全文拝見いたしました(2020/6/21)。 将来を見失ってしまった優等生が、不思議な夢を通して自分の気持ちを 再発見し、目標へ向かって歩き出す前向きなお話と感じました。 優等生ゆえの悩み、という青春ものらしい題材は共感しやすく、他人に 劣等感を覚えつつもそこから抜け出せないでいる様は興味を惹かれました。 方言が出ているところも、主人公が転校してきて、周りと言葉の差もある という部分が表現されており、孤独感がより強く感じられ良かったです。 夢の宿の設定は温かみがあり、悩める若者の背中を少しだけ押すような、 ほんのりとした形になっているところも良いと感じました。 個人的な感想として、前半は岩波くんと主人公の対比であったのに対して、 後半では親子の問題でしかなく、理系を選ぶにあたって障害であったはずの 岩波くんの存在が消えてしまっていることが少し気にかかりました。 ただ、現状の終わり方も爽やかさがあり悪いわけではないので、参考までに お願いいたします。 イベントご参加ありがとうございました。それでは失礼いたします。

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