地辻夜行

主人公の心はどこへ向かうのか?
描写、文章構成、共に高いレベルで安定していて読みやすく、物語の世界に入り込みやすい。 主人公も強く美しい歌姫と魅力は充分。ただし、性格的にかなり極端な傾向があるので、物語の序盤で読者はある程度のふるいにかけられる。ここで断念してしまう方もいるかもしれない。 だが、考えてみてほしい。乗り越える壁が険しければ険しいほど、その先にある蜜の味は甘美である。 この物語の甘美な蜜は、主人公の心の成長。 私はまだ道半ば、だがその片鱗は見え始めている。甘美な蜜の香りがほのかではあるが、香り始めている。 是非皆さんも、私と共に物語を最後まで読み進めてほしい。きっとそこには貴方の知らない主人公が立っている。 貴方を満足させる主人公が、そこにいる。
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