切ない交流
幸運にも新着ピックアップでお見かけして出会えた作品です。高い文章力と、美しく静かな(場面は激しい雨のはずなのに、キャラクターの台詞がぐっと引き立ち、ひたひたと耳を打つような)世界観にやられ、引き込まれるように一気に読んでしまったお話です。青年と少女、ふたりの接点とリンクする雨の描写がドキドキするし切なくもあります。 少女の今にも壊れそうな儚さ、寂しさ、それでいて失わずに済んでいた自我や生き物っぽさがとても愛おしいです。青年は一見クールですが、読み進めると、実は優しくて人間くさいところがあるのがわかってきます。これまでに何があったのか、これからどこへ行くのか、かなり気になるキャラクターです。 ふたりとも少し垣間見える過去と、それを語り過ぎない性格のバランスが絶妙で、「もっとこのキャラのことを知りたい!」と思わせる奥行き感を出すのがすごくお上手だなぁと思いました。きっとレイヴンさんの頭の中には青年と少女、それぞれの物語もあると思うので、いつか読めたら嬉しいです!
1件・1件
わぁ……なんというか……わぁ。 たかが8000字の作品に、こんなに素晴らしい感想を下さって、ホントにありがとうございます。スターも沢山貰ってしまって、もう、何と言うか、過褒に仕り、光栄です――すみません、嬉しすぎてちょっと困惑してます。心の狂喜乱舞ッ。 何だか、自作を名作に錯覚してしまいそうなくらいです。言われて嬉しい言葉が全部詰まってますから。 正直、登場人物に対してかぁなぁりの罪悪感(せめて一週間くらいは一緒にいさせてやりたかった……)があったのですが、書いて良かったと、初めて思えました。これ以上ないってくらい、感謝しています。
1件

/1ページ

1件