青鷺たくや

どうせ・・・
ロクでもない世の中。そこを生きていく術(すべ)を教えられた、そんな作品です。人はだれしもが幼少期に性的人格を兼ね備えるものです。男が男に恋することも、1つのアイデンティティーなのであり抑えきれないものでしょう。理性では嫌悪しつつ本能では快楽を求めている自分に気がつくというこの葛藤はいつの時代も実に厳しい。作品には枝葉にわたってそんな人格のキャストが出てきます。男女の中でもどう愛を表現し、人生の伴侶を見つけるのでさえきわめて非現実的な世の中。愛は本当にいろんな形を取る、ということがわかってきます。どうせ、人間なんて、という諦観から見えてくる現実から何を学びとるのか、性への理解が進み始めた昨今こそ是非読んでいただきたい作品です。ありがとうございました。
・1件
青鷺さん、素晴らしい感想をありがとうございます! 正直、それほど深いことを考えて書いてないんで、なんだかちょっと申し訳なく(^▽^;) 本当、昨今は誰かを求めて必死になったりすることが激減しましたよね。私はついこの間まで知りませんでしたが、Aセクシュアルといって、誰にも恋愛愛情を持たない性質もあるんだそうです。 この世は私たちの考えがおよばないものになりつつあるのかもしれない。好意も敵意も紙一重、生きにくくなる世の中で、自分自身の立ち位置をどう確保するのか、いったん人生をリセットした後にしか見えてこないのかもしれませんね。 読んでいただけて光栄です。ありがとうございました。感謝。

/1ページ

1件