moco.i

一人称であることの魅力
拝読いたしましたm(__)m 離婚によって離れた父息子の何気ない様子が語られるのは、息子の一人称です。大学に合格したばかりで子どもと大人のはざま年齢の男子らしく、感情は多くの言葉で語られないけれど、どうしようもない諦めや切なさが漂ってきます。 一人称であることから父親の気持ちはまったく語られていません。でもびしびしと感じます。父親の寡黙さも伝わってきます。 主人公である彼も父親の感情を代弁はしていません。言葉を多く使っているわけではないのに淡々と語られる彼の目に映る情景に、匂いに味覚に温度に共感して、主人公と共に父親の心中を想像してしまい、胸が苦しくなります。多分この感覚は主人公の彼が感じていることだろうと思いながら拝読していました。 一人称で語られる物語は、主人公の感じたこと見たことしかわかりません。彼と共に慮る、そんな時間でした。 この物語の主人公は、彼ですが、彼の父親でもあったように感じました。 『語らない登場人物の気持ちを探りながら読む』― 一人称ならではの快感を存分に味あわせていただきました。 ありがとうございました。
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mocoさん、コメントありがとうございます。返信遅くなり申し訳ありません。 私の小説はほとんどが一人称なのですが、やはり語りを誰にするかということはとても気にする部分です。 その点に注目してくださったこと、大変うれしいです。 読んでいただきありがとうございました。素敵なコメントもうれしいです。
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ご丁寧にm(__)m 私はだいたい一人称ですが、作中で語り手でない人の気持ちの描写はとても難しいと思っています。 本作は短い中から、情景や様子を使って少ない言葉で父親の気持ちがビシビシ伝わってきました。 学ばせていただきましたm(__)m ありがとうございました^ - ^
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