西 東

明暗を分けるのは。
蟹山を挟んでの、二人の女性の生き方が対称的です。 京極課長もアリサも自分の夢を掴む為に頑張っているのに、片方には眉をしかめたくなり、もう一方には声援を送りたくなるのです。 人を人として敬意を払って見ていたのか、そうではない見方をしていたのか。 振り返ってみるとそこに大きな差がありますね。 そして差を生んでしまったのは、家族の在り方の違いにもあったのではとも考えます。 京極課長の家族は家を重視し、娘の人間性を潰しているとも見え、方やアリサの家族は娘を信頼して応援している。 手本となる親の違いが、二人の頑張り方の違いに現れていると思います。 蟹山は流される様に生きていましたが、一つの切っ掛けから少しずつ変わり始め生き方を自分で決める様になったので、これからは芯のある充実した日を送るのだろうと感じます。
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丁寧なレビュー、そして読了いただき、ありがとうございます。 愛情のカケラもない結婚をさせられたら、その後、どうやったら幸せになれるのか、というところから構想をスタートしました。 で、京極天亜蘭との関係がよくなっていくのがいいのか、それともそうでない展開のほうが面白いのか、どちらがいいだろうと思って、気がついたらこんなストーリーになっていました。あまり複雑な話でもなく、伏線もない、盛り上がりがいまひとつの話に落ち着いてしまい、恋愛ジャンルにしては恋愛が描かれていないので、その点では評価が下がるかもしれません。 そんななかでも、京極とアリサは、自然と整合性のあるキャラとして、描けました。 対照的
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赤羽道夫さんへ 今日は。 恋愛なしに結婚するのはお見合い結婚がありますが、完全に一方的な利用でしたから、さっさと別れてとアリサが出て来てからは思いましたね。 長編の執筆と完結、楽しませて頂きました。
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