天川夏織

あと5分の繰り返しの中で、人は何を思うのだろう?
主人公の心情を考えると単純に割り切れない気持ちになります。自分が犯した罪をぬぐうことは絶対にできないというあまりにも悲しい現実。それに気づかないまま、己の信じるままに犯行を防ごうとする主人公をつい応援したくなりました。もしかしたら奇跡が起こるんじゃないか、と期待させるような物語。真実は残酷すぎますが、とても優しい物語でもあると感じました。本当なら長編にしてもいいぐらいの作品だと思います。
2件・1件
夏織さん、ステキなレビューありがとうございます(^ ^) 主人公は窃盗を繰り返していたけれど極悪人ではないのですよね。でも犯した罪も失われた命も時間も戻らない。短い話にして余韻で考えてもらえるようにと書いたので、感想いただけて嬉しいです。

/1ページ

1件