智恵の人間と力の妖魔と成長と
智恵を以てして栄えた人間社会に馴染めず、人付き合いに疲れて家族すら捨てて逃げ出してしまった少年、クレイ。 その彼が異種族の領土に訪れ、妖魔の少女リンと出会うことから物語は始まります。 人間には馴染めなかった自分だけれど、妖魔たちならば自分を理解してくれるかも。 そんな期待を抱いてクレイはリンに同胞として迎えてほしいと願うものの――。 人間が妖魔に対して行ってきた事柄故の確執などもあって、そこはクレイにとって居心地がいいとは言い切れず。 それでも、なんとかならないかと智恵を絞るクレイと、そこへ冷静に反するリンの考え方の温度差などが、種族が違う故の価値観の違いを物語っています。 始めは「クレイ君、そんな引き気味で大丈夫か」という印象も、物語が進むにつれて前向きになろうとして成長しているのを感じ、見守る気持ちになりました。 『アカデミック(数学、物理学)にしてみました』の一言紹介文にあるように、話の端々で出てくる数学・物理学の説明も面白かったです。 素敵なお話に出逢えました。ありがとうございました。
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那周 ノン@マイペースに活動中さん とても素敵なレビューを頂き、ありがとうございました! クレイは思い切ると「たった一人で妖魔の土地を訪ねる」なんて大胆な真似もできる反面、基本的にうじうじしたキャラクターなので、特に序盤はイラっとされたのではと思いますが(笑)、根気良くクレイの成長を見守って頂けて嬉しいです。 この作品を書いたのは今より文章力その他諸々が劣る時ですし、人間と妖魔の価値観の違いや数学や物理学の知識など、完全に趣味に走って書いていたので(笑)、読み難いところもあったと思いますが、好意的に受け止めて頂けたようで、ちょっと自信が持てました。 長い物語にお付き合い下さいまして、本当にあ
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