魚住 柚

見事な要素の取り入れ方
29ページまで読了済みです。 本作はクトゥルフ要素を持った小説ということで、実際にセッションをやっている身として興味を惹かれて拝読しました。 クトゥルフ神話TRPGをご存知の方なら分かる、「SANチェック」や「狂人」の要素を上手く取り込まれていると思いました。 ただ、要素の取り込みが上手いと思ったのはその点ではありません。 SANチェックを知らない人であっても、登場人物の状態を察することのできる描写を丁寧に書かれていることが、「上手い」と思った点です。 SANチェックは、「邪悪で冒涜的な存在・知識を知ってしまったときに、キャラクターがどれだけ精神的なダメージを負うか」というものを数値化するものです。 精神的なダメージをうまく描写し、既プレイ者は「SANチェックだ」と、未プレイ者には「おぞましいものに気づいてしまった」と、両者に伝えることができていると感じました。 また、主人公2人の軽妙なやりとりは陰鬱になりやすいシナリオの清涼剤にもなり、テンポを崩さず読み進める力もあります。 上から目線な書き方をしてしまいましたが、御託を取り払って言ってしまえば、面白い! 続きが気になります。
2件・1件
Co Cからお越しくださりありがとうございます! 私もセッションが大好きです。 自分の好きなもの何もかも詰め込みました! もしお楽しみいただけましたなら、きっとあなた様と私は同志でございます。よくぞこの作品を見つけてくださいました。私はあなたを離したくありません。 ご期待に沿えましたら嬉しいです……!!

/1ページ

1件