さりげなく仕込まれている手法
 最期にクルッとひっくり返して、そのギャップにキュンキュンさせる。これはもちろん高威力ですし、撃墜成功率は高いでしょう。  それはそれで良かったのですけど、個人的にヒットしたのは言葉遊びの仕込みですね。  柏木・私、流れるお囃子・流されないよう、不規則・不自然、後・前、早く・もっと。  この対比が上手で面白いです。 “流れるお囃子のBGM。 流されないようにしている意識。 ” ここ、周りの夏祭りの雰囲気を感じさせておいて、自意識の内側へと視点を誘導する手法。広いところから一点へと収束させたあとに、呼吸や体温などで深掘りしていく。こう書くと、イメージが沸きやすいんですよね。上手だと思いました。 文字数が少ないと、どうしても書けることが限られてきます。それでも、御作は全体がすっきりと収まっていて良かったなーと思いました。
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過分なお言葉、有難うございます。 褒められ過ぎて、赤面してしまいました。 ご指摘いただいた対比の部分、推敲、推敲、推敲、推敲…でポロッと降ってきたところなので、気に入っていただけて幸いです。 これからも腐らず書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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