なぎの みや

芽生えたのはアイデンティティか、それとも……
自分は自分。付属品じゃない。でも……もう抵抗するのも面倒臭いからそれでいい。 あまりにも大きな存在が身近にいると、ついついそんな風な思考に陥ってしまうのかもしれませんね。 主人公の紗羅ちゃんは、モデル兼ファッション誌編集のお姉さんにコンプレックスを感じている女子高生。それでも嫌いになれないお姉さん。と言うよりもむしろ大好きなお姉さん。そんな完璧すぎる姉に頼まれた彼女は、図らずして読者モデルデビューを果たしてしまう訳なのですが―― 紗羅ちゃんにとっては、それは全部が初めての世界。全部がキラキラしてて、あらゆるところにドキドキが隠れてる。それに、初めてだったのはそれだけじゃなかったようで……♪ 冒頭からどこか斜に構えた人生観を持っていた紗羅ちゃんですが、そんな少しやさぐれた彼女の仮面は、たまたま偶然一緒に撮影で恋人役になったメンズモデルのRYUくんによって剥がされていきますね。その、なんともスマートな彼の立ち回りを見るうちに、本気で紗羅ちゃんに自己投影して羨ましくなってしまいました。 たった5分の撮影後に花咲いたのは、表題のものなのか。はたまた―― ラストに待ち構えているキュン死確実の展開は、正に必読です。 是非是非、このレビューを読まれた方もトキメキを感じてくださいませ♪ 5分で変わったとある女の子の運命、楽しませて頂きました(^-^)

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