gloomy_weasel

「現実」が溶けていく…
最初の現実的なやりとりから,いつの間にか輪郭がぼやけ始め,くっきりした結論は示されない.いつの間にか口の中で溶けてしまうラムネのような読後感でした. 台詞をあえて「」で括らない表現も,この作品の捉えどころの無さを強めています. 随所に散りばめられた直喩表現が,お話の後半のイメージに繋がっているのも凝っているなと思いました.

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