D.D.社を考えてみると……1/2
もちろんSFLC(サイエンスフィクションラブコメディ)のLCの部分も素晴らしいのですが、下記に綴る感想はどちらかといいますとD.D.社の分析のようになってしまうのを詫び申し上げます。 ニコの性能を見てみると、家事全般不可、ジョークは飛ばせるが、おそらく武装系の装備はインストールされておらず、唯一の特技はアップルパイを作ること……。 しかしここで重要に注目すべきは「僕」がニコ作ったのアップルパイに泣いた、という点ではないでしょうか。 ロボットの作ったアップルパイに人間が泣いた! もちろんアップルパイ製造方法に関しては、誰か手練れのママンの製造過程をトレースしたかもしれないですし、単に造り方を機械的にプログラムしたか、プログラマ自身の得意料理かはわかりません。 ですがたしかに「僕」はアップルパイに救われた。 他の(ジョークを除く)作業が一切できなかったのに、「僕」にはニコが刺さった。 人間では駄目だったでしょう。再び関係が壊れてしまう恐怖があったはずだから。 ロボットが作るアップルパイに意味がある。 この点に私は、D.D.社に対して一つの仮説を立てることができそうです。 D.D.社は、『ロボットセラピー』をとても大きな事業として据えているのではないか。 となってくると、この作品で気になっていた点が一気に解消されるのです。
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