岡田朔

いつの日かが訪れる時
初めてアラタさんの作品を拝読したのは、タイタニック号沈没事故を描いた「Mayday―メイデイ」です。 短編であるにも関わらず、すっかり世界に惹き込まれてしまい、読み終わってもしばらく浸っていたくなったのを覚えています。それで、他の作品も読んでみたいと思い、次々に読破して辿り着いたのが超大作のドレッドノートでした。 アラタさんの書く作品の一番の素晴らしさは、人物の造形の深さだと思います。個人個人好きなキャラクターは分かれるところだと思いますが、悪役にさえ感情移入をしてしまうのは、その背景や心情がしっかりと読者に見えているからなのではないかなと思います。 その登場人物たちを輝かせてくれる壮大な宇宙の世界も魅力の一つです。 ただ壮大というと、ちょっと手を出しにくいと思う方もいらっしゃるかもしれません。実を言うと、私もそうです。SFいうとどうしても難解そうでちょっと取っ付きにくいイメージを持ってしまうのですが、ドレッドノートは違います。SF度のさじ加減がとても程よく、ストーリーを引き立ててくれているのです。 するりと読者をSF世界に溶け込ませてくれて、SFといっても想いや人間関係は私たちの住む地球と変わらないんだなと思わせてくれます。 爽やかで、でも心が熱くなって、主人公ミハエルをいつの間にか応援したくなる、そんな作品です。 最後になりましたが、アラタさん。ドレッドノート、完結おめでとうございます。 途中参加ではありましたが、作品をリアルタイムで追いかけることができ、とても素敵な時間を過ごせました。ありがとうございました。 どのキャラクターも好きだったのですが、私の一押しはアニエスでした。スター特典の更新楽しみにしています。
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朔さん 素敵なレビューありがとうございました!温かいお言葉に腰を抜かしそうでした(=゚ω゚)ノ こちらこそ最後までお付き合いいただきありがとうございました。 「Mayday」懐かしいですね。短い作品でしたが、私自身とても思い入れのある作品です。その後、他作品やドレッドノートにも足を運んでくださり感謝です(*´ω`*) DNはとにかく好きなタイプのキャラを書こうと思いまして…性癖全開の結果、あのような人物造形に落ち着きました(笑)読者様に受け入れてもらえて良かったです。 朔さんの推しメンはアニエスだったのですね。嬉しいです。今後もカイの手綱を握りつつ振り回されつつ、頑張ってもらいます。
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