㈱らいちっち

現代ファンタジーとシリアスが絶妙な融合を果たした作品です。
長編の完結作品ですが、読後に「あれ? もう終わり?」と思えるくらい読みやすく、作品に没頭できました。 中心となる登場人物二人が丁寧な描写により動き回る様を想像しやすいですが、丁寧な描写が曲者で(笑)、多少のグロ耐性を必要とする場面がありますので、これから読まれる方はご注意を(笑) 物語はオーダーを受けることで進み、徐々に過去が明かされたり、魅力的な主役やパートナーの関係性が変わっていきます。 流れ的には無理はないけれど、個人的には二人の心情描写がもう少し欲しいと感じました。 特集『悪党』にピックアップされている今作品ですが、暗殺者が悪党なのか、狙われるターゲットが悪党なのか、暗殺組織が悪党なのか。 読んで楽しんで、確かめてもらえたらと思います。
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