青星明良

読み終えたら自転車で温泉めぐりがしたくなる本格的旅情ミステリー!!
小説とは、綿密な取材をやればやるほどリアリティーと面白さが増すものです。旅情ミステリー系となると、やはり現地取材はぜひやっておきたいところ。 今作品は、作者様が物語の主人公・青野空と同じように実際に自転車で現地取材をされたようです。各地の温泉の特徴、土地の歴史や伝統……などなど、まるでその目で見て来たかのような描写が目白押しです。(←だから実際に見て来たんだってば) 旅がテーマの小説なら、読者さんに「へぇ~。こんな場所があるんだ。一度、物語に思いをはせつつ自分も旅行に行ってみようかな」と思わせる魅力が必要。この小説にはその魅力が十二分にあります。 私も、コロナ禍がおさまったら温泉めぐりとかしてみたいなぁ……と感じました(*^^*) (でも、私には主人公の旅のパートナーである白帆ちゃんみたいなかわいこちゃんがいないんだよね……。くそ! くそ!(>_<)) そして、今作品の魅力は旅だけでなく、主人公のロードバイクに対する想い、ヒロインである白帆ちゃんの主人公に対する贖罪、主人公と兄弟の確執……などといった人間ドラマが丹念に描かれていきます。全体的に繊細で隙の無い、しかしハラハラさせる見事な構成です。 あなたも、主人公と温泉めぐりの「旅」を楽しみつつ、彼が挫折から立ち直って再起していくもう一つの人生の「旅」を追体験してみませんか? きっと素晴らしい道行きになることでしょう(≧▽≦) ……ところで、どなたか絵心のある方、白帆ちゃんのファンアートをですね。温泉に入っている白帆ちゃんのファンアートを……うわ、なにをするやめr(ここで音信は途絶えている)
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ありがとうございます! かなり難産だった作品で、もっと洗練できる箇所もあるかなぁと常に悩みながら書き終えました。今後も細かい推敲をしつつ、完成度を高めて行きたいです。大筋に変化はないですが……。 実在する温泉を参照したので、場所や距離は現実に即しています。実際にご当地を訪ねれば、似たような温泉施設が建っています。もちろん本作はフィクションですが、創作にあたってどの立地を採用したのかなど、片鱗が見えるように意識しました。 温泉とロードバイクという二つテーマを混在させたため、うまく融合できているか自問自答の毎日でした。温泉巡りに自転車を使うことに活路を見出し、後半は特に自転車での移動を重視し
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