読ませていただきました!
一度分かたれた二人がすれ違い、お互いを求めて足掻く。ようやく掴んだはずの手は再び幻の如くすり抜けて──。 この作品は「青」がキーワードなのですね。 さて、気になったところをツッコんでいきますね。 まず気になったのは視点ですね。 主要な登場人物それぞれの視点を介して一人称視点で物語が進んでいく訳ですが、正直言ってわかりにくかったです。 特に靑埜と日高。どちらも「私」なので、読み進めないと二人の区別がつかないんですよね。 そして途中で視点が何度も切り替わる。 亀さん的にはこの作品は三人称単視点の方が読みやすいんじゃないかなって思いました。 次にせっかくのキーワードが謎のまま終わってしまってるのが不完全燃焼でモヤモヤしました。 「青の音楽」って結局何だったのでしょう? 靑埜の父親と靑貴の母親は結局どうなったんでしょう? いつ、どんなタイミングで、何故、靑埜と靑貴の世界が別になったのでしょう? 苅谷との関係も曖昧なままですよね。 苅谷についても何故、父親と姓が違うのか。 何でしょうね、こう、ネタバレしない様に情報を伏せすぎて全体像がぼやけてしまった感じがします。 薄いベールが掛かってる様なイメージなんですよね。どういう物語なのか、何が核なのかが見えないし掴みきれない。 逆に一人称視点ゆえに登場人物それぞれの心理描写が浮いてしまって、でも主人公二人だけでなく日高や苅谷の感情も強いから主人公が負けてしまってる気がしました。 他にも 何で「如月 靑埜」なのに愛称が「サキ」? 結局、霧島との「またの機会」は? リトルガーデンのウッドデッキに出られたのは何故? 靑埜がいる世界には行方不明になった靑埜の父親と靑貴の母親もいる? それともまた別の世界? とか色々とツッコミどころがある訳ですが。 とにかく、謎が明かされないまま、よくわからないままに終わってしまった、というのが正直な感想でした。 あと 一ページが長い! 別の視点になる時はページ切り替えた方が読みやすいと思います。回想シーンとかで時系列が変わる時も。 まぁ亀さんの読解力不足と言われたら何も言い返せませんが。 以上 読ませていただきありがとうございました!
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