幸せになるための物語
公開されている部分まで読みました。 確かな筆致で描かれる魔王の物語……と思いきや、寂しさを抱えるおだやかな魔王という、魔王らしからぬ魔王でした。そして魔王を倒すために現れたリーザとの戦いが始まります。バトルの描写も迫力があり、映像が頭に浮かびます。 リーザは倒され、哀れ恥辱を受けることに……ではなく、もてなしともいうべき対応を受けることになります。それはなぜか? 孤独な魔王ヴェローグマールにとって、リーザとの戦いはきっと「出会い」だったのでしょう。それほど彼は孤独だったのだと思うと切なくなります。優しくおだやかな魔王と、優しさに慣れぬリーザ、もどかしくも心温まるファンタジーです。 続きを楽しみにしています。

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