深い孤独と悲しみに
タイトル「枯れ尾花」 「枯れ尾花」とは、何か 「諺=幽霊の正体見たり枯れ尾花」「枯れ尾花=枯れたススキの穂」 諺の「幽霊の正体見たり枯れ尾花」これは、幽霊かと思っていたら本当はススキで正体はたいしたものでは無いという事だが、 この作品では、場面によってその様が現れそれが物語に緩急を与えている。 「枯れ尾花=枯れたススキの穂」の場合にはそれは主人公の心情ではなのだろうか。 枯れ尾花は冬の季語でもあり、立ち枯れ風に揺れる様は寂寥感の極みである。 寂寥感=物悲しい気持ちを表すことば ひたひたと忍び寄る恐怖。妄想と現実の狭間。追い詰められていく主人公。 その全てが繋がる。  心の「闇」「病み」 その「心の闇」「心の病み」の中に育ててしまった「枯れ尾花」 満たされない心。 それが、だんだんと大きく育って行く。 最後の場面では、戦慄の始まりが優しく風に乘って広がった。
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まるで僕の心と一体になったかの様なレビューに今感動で打ち震えています。まさに表現したかった『枯れ尾花』の二つの顔。ラストの描写のこだわりなど僕の想いを全て受け止めていただきありがとうございました。それを丁寧で素晴らしい文章力のレビューで三五さんに語って頂きとても嬉しいです。 メッセージ性が強い作品で受け入れられるのだろうかと実は不安を抱いていました、、、 まさかこんなに暖かいお言葉をいただける等夢にも思っておりませんでした。 本当にありがとうございました!!
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