内藤理恵

心が温まりました
 突然の事故で死んだ主人公の幽霊は悪戯好き。でも悪戯にはわけがある。苛めや汚いことが許せない性格の良い幽霊だ。復讐の座敷童と学校で噂されている。主人公の幽霊はずっと学校に居る。家族が悲しんでいる姿を見られたくないからだ。なんて可愛らしい幽霊さんなのだろう。  これを読んでいる私は物語にぐいぐい引き込まれた。  主人公の幽霊の悪戯は本当に可愛らしい。でも学校から苛めが少しずつ無くなった。そんなとき一人の女の子が目についた。 恋する女の子だ。 「あの子の恋のキューピッドになってあげよう」  私は読んでいて心が温まった。主人公の幽霊は面白そうだからと言っているが、幽霊が恋のキューピッドになりたいだなんて……。良い子過ぎる!  地味すぎるんだよ、スカートが長すぎるんだよ、リボンがきつく結び過ぎてるんだよ。  そうそう高校生の時って些細なことがお洒落になった。  ここから先はネタバレが過ぎるのでやめておくけど、皆んなハンカチを用意してこの小説を読んで欲しい。虹が出ると必ず思い出す心に残る良いお話だから。
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内藤さん、とても素敵なレビューをありがとうございます! 愛情あふれるレビューに、ウルウルしました。 いつも作品を読んでくださって、ぺコメもいただいてありがとうございます。 その上、こんなに素敵なレビューもいただいて、本当に嬉しいです。 本作は、その辺にいる普通のいい子が、突然亡くなってしまったら、という物語です。 特別じゃない、普通の子。 だけど普通の子が「誰かを思うこと、悩んだこと、誰かとの関わること」は、そのどれもが、特別なのだと思うのです。 私が好きな普通の子の幽霊を、可愛い、いい子だと言ってくださって、心からありがとうございます( ;∀;) 嬉しいです!
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