原色のようでセピア色
90年代の音楽業界の入口であり深淵のエピソードの一部を、当時の色合いのまま描いたストーリー。 土台となる情報を礎に当時の業界と末端ミュージシャンのやりとりを、序盤・中盤・最終盤といくつかのサプライズを組み込みながら書かれていて、その手法に唸ってしまいました。すごい。 2000年代生まれの私ですが、その少し前の時代を描いた映画のワンシーンを見ているようで、ワクワクしました。 ただ、時代の特徴でしょうか。セピア色に色褪せてもよい程に年数が経っている昔の話なのに、街の色合いや若者の情熱に原色を感じてしまうのは、作者様の表現力にせいなのか、平成初期の世界観なのか、不思議な感じで面白かったですw
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