みぐ

迫力のイソマグロとの闘いに目を離せません!
 小説執筆の醍醐味は、その道のプロでない、むしろ殆ど知識のない一般的な読者にも、作中のシーンを釘付けにし、ストーリー中に引きずり込むことが出来るかだと思います。  この作品は小笠原で行われるイソマグロとの闘いが描かれていますが、ある意味、全く釣りを知らない読者に、どうやってその釣りシーンの迫力を伝えるのか? 闘いの困難さと主人公の凄さを感じ取って貰えるか……? ある意味、作者の釣りに対する深い知識と、それを一般の人にも分かり易く描写する執筆力が大きなポイントとなると思います。  この作品の主人公『ショウジ』は小笠原諸島に棲む『ジンベイ』と呼ばれる巨大イソマグロを狙っていました。『ジンベイ』を釣り上げるチャンスは年一回しかなく、『ショウジ』はもう十五年もの間、『ジンベイ』との闘いを続けています。『ジンベイ』がいつ現れるタイミングが分からない。針を合わせる微妙なタイミングを読み切れない。深場で糸を切られる。海中に引き込まれる。竿が倒れて糸が切れる。竿の曲がりに腕が堪え切れなくなったりと、この十五年の敗北を経験(糧)として、『ショウジ』は『ジンベイ』に全身全霊で挑みます。その結果は……?  とにかく読者はこの闘いに引き込まれていきます。その圧倒的な表現と緊迫のシーンに。そして釣りを全く知らない私の様な読者ですら、釣りの迫力に惹き込まれてしまいます。  その感動的な釣りのシーンは絶品ですので、是非とも皆さんも、この作品を読んでみて頂けたらと思います。  今回も素晴らしい作品をありがとうとうございました。次回作も本当に楽しみにしております。 みぐ🐧
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みぐ様 まいどありです(><;) いつも丁寧なレビューをありがとうございます! そうなんですよ、全く釣りをしない読者もお見えになる中で、どうやって8000字に収めて話を進めるか……そこが難しいところです。上手く伝わってくれていると、とても嬉しいです。 そうしてお褒めの言葉を頂き、ありがたいことです。またこれを糧にして次回作を頑張りたいと思います。 本当にありがとうございましたm(_ _)m
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