新開水留

「作品を語ろう」② こんばんわ、新開水留です。自分が読みたいものを書く、という欲望だけで、最初の長編を書きました。「芥川繭子という理由」と、「風の街エレジー」です。もともと一人称でお話を書くのが好きでした。人の感情や思考をそのまま文章に乗せる癖が抜けず、三人称では伝わる文章を書ける気がしない、というのもあります。いずれ三人称でも書けるようにはなりたいですが……どうでしょう。 固い文章が好きです。もともと誰かに読んでもらう前提で最初の二作を書いたわけではありませんし、なんなら完結させる自信もありませんでした。物語を書き始めるのは簡単ですが、終わらせるのって難しいですよね。自分が納得のいく結末、となると猶更。なので自分が読んでいて気持ちのいいリズムで書いていくと、どうしても固い語り口になるんです。この辺りが、ホラーに挑戦してみようと思った切っ掛けでもあります。純粋にホラー映画が好きなので、もちろんそれもありますけど。 「風の街エレジー」は読み進めるとしんどくなります。そういうお話なので。どんな逆境においても活路を見出す人間のつよさや熱情って、自分にないからこそあこがれる。そういう物語を、僕は読みたかった。だから、ああいうお話になりました。竜二や翔太郎のお父さん、格好良くないですか?
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銀一、大好きです。 でも、何回も読み返すうちに、志摩太一郎も好きになりました。
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ありがとうございます!まだ幼くて、そんなに器用に立ち回ってるわけじゃないけど、熱量の高さや情の深さはそれぞれ描けたかなぁ、と思っております。志摩は僕も好きです。今思うと大成と血縁関係にあるんですよね。男前の血だ。
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