ももたろう

『塩水くさびですか? 結びつくはずだった二人を、運命のくさびが分け入って・・・』
塩水くさび(えんすいくさび)というのですか? 初めて知りました。なんだか、川が海に流れ込む河口付近で、潮の満ち引きなのでしょうね、海水が川を遡上し、塩分濃度の高い海水が川底にくさびのように流れ込むことをいうようですね。 小学生の時に近所に越してきた彼女と、親の言葉から一緒に通学することになった主人公・龍太が、小学から中学、そして高校まで。 父親の後を継いで競輪選手になる練習を積んでいる主人公を、いつもサポートしてくれる彼女。 ある日のこと、彼女から「塩水楔」を見に行こうと誘われるが。 それは、どうやら『今日みたいに天気が穏やかな日、昼と夜の間のわずかな時間帯にくっきりとみえるんだって』と。 一度見て見たいですね。どんな景色なのだろうか。自然って時々人間の想像以上のものを見せてくれますね。 流れ星ではないが、それに「願い事」をすれば叶うらしい。 でも、なんとなく彼女の様子がおかしい。その訳って? 龍太も競輪選手になること以外に違う将来を思っていたようだ。 そして、なんと彼女がミャンマーへ引っ越すことになるという、二人にとって大きな人生の岐路。 そして10年の時が。 彼は、今どうやらあの二つあった将来でない、警官になって活躍していたようで、しかも彼女のいるミャンマーにあることで訪問していたようだ。 再会した彼女は、やり手のキャリアウーマンになっているとか。 彼は今度の訪問目的が成功するようにと日本を発つ前に、あの岬で願ってきたらしい。 なんとなく不本意な再会だったかもしれないが、きっとあの河口に打ち込まれた楔が、あの時から二人の胸の奥深くに食い込んいたのですね。 きっと、この仕事はうまくいくことでしょう。そして、晴れてふたりは・・・ そんな余韻を残す、いい物語でした。 塩水楔は、二人を別々にしていたのではなく、いつの間にか深くまじりあっていたのかも。 それは、昼と夜の間に厳然と存在する『光が止まった瞬間』 そんな10年だったのかもしれませんね。 塩水楔とミャンマーのこと。知らないことがたくさんありました。とても良かったです。 そうそう、以前職場に競輪選手を目指した人がおりました。彼の太ももは普通の人の二倍くらいあったことを思い出しました。
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こんばんは。いつもお世話になっております。 この度は、レビューをいただきながらも、お返事が遅れてたいへん申し訳ございませんでした。 拙作「塩水楔」を深く読んで下さり、主人公に共感し、その情景にまで感想を書いていただきました。 本当に、ありがとうございました。 こんなにも、優しい目で読まれていたと思うと、ああ、書いて良かったと思っています。モノカキとしての喜びとでもいうのでしょうか。嬉しくて、何度も読み返してしまいました。 本来なら、もっと早くお礼のお返事を差し上げなければならなかったのですが、他の執筆やプロット練り直しなどでエブインが遅れておりました。 改めて、ありがとうございました。
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こんばんは いえいえ、とんでもありません。 ご丁寧にもご返信ありがとうございます。 いやー素敵ないい物語でしたね。 塩水楔とかいうの一度見て見たくなりました。 また寄せていただきます。
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