白かった
心優しい煙突掃除夫の少年の物語。 とにかく「いい子」の主人公が、読者は好きにならざるを得ません。 身体の小さな子供が煙突掃除夫として働いていた世界(時代)、貧しくも心優しい主人公の少年が物語の中で触れ合うのは、全員が「いい人」でした。社会は荒んでいるのかもしれませんが、登場人物に悪人はおらず、一生懸命に生きる彼を温かく見守っています。 彼が鼻と口を覆うスカーフが象徴的なアイテムとして描かれていますが、その地の「白さ」以外にも純白に輝くもので、物語を輝かせます。家、歯、白衣、雪、そして綺麗に洗われたスカーフ。対にある煙突の煤や埃、暗さなどの色合いも含め、魅力的な人物たちの心の「白さ」に惹かれる小説でした。 素敵な物語、ありがとうございました。
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丁寧に読んでくださり、ありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。色んな白とその対比を見つけてくださいましたね! そして登場人物の中にも色を見てくださり、嬉しいです(〃ω〃)
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