昭島瑛子

静かで、熱い作品
物語は狭い部屋の中で静かに進行していきます。派手な事件やアクションはありません。 しかし、これは作家として非常に熱量のある作品です。 物の名前のわからない主人公が初めて出会う食べ物を、描写だけで表現する。言葉を獲得し、感情が芽生える様子を的確に表現していく。 絵で見せる漫画や映画にはできない、文章でしか表現できない世界を描ききっています。 誰にでも書ける小説ではありません。言葉や感情と丁寧に向き合って初めて書ける物語だと思いました。
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最後まで読んでくださった上に、とても嬉しい感想までありがとうございました。 嬉しくて涙がこぼれます。
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