こんなにも緻密で、ドラマチックな。
乱立する柿の木を眺めながら、散歩なぞしていると、地面に潰れて滲む夕焼け色に、ドキリとする時がある。 腐敗し始めている実を見ると、どこか不安定な気持ちになる……。   恥ずかしながら私の雑感では、この程度でしか表現できないのですが、 待井さんの手にかかるとこんなドラマが生まれてしまいます!! ホラーでありながら、主人公の瑞々しい感性の物語でもあり、映画一本観た気分になりました。 待井さんの文章は、とにかく情景描写が上手くて、私の憧れです。 柿が潰れたのだとわかる音、だまし絵を見ているような錯覚をさせるストーリー、すべてが芳しく、逞しく、美しいです。
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ご感想ありがとうございます! 夕暮れと柿って不穏な気配がするなと思い、悪夢な感じの物語にしてみました。 情景も楽しく書けましたので、そのように言っていただけて光栄です✨
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