西 東

もどかしい。
思春期にいたり始める頃の、心の持て余し気味な様子がもどかしいと感じました。 当人である若菜には、どうしても自分にしか見えないオバケへの対処の方に気を取られるので、心がどう成長して変わって行くのかが後回しになりがちなのかなと感じますね。 守りたいものの為に、零れ落ちるものが本当に悪いものになってしまうのかは行動次第なのだろうかとも考えますが。 心を伝えるにはだ自身の気持ちがいかなるものか、言葉に落とし込むのも難しい歳頃の若菜が一所懸命に考えて手探りな様子が本当にもどかしく、たどたどしい会話に切なさを覚えます。
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西東さん 温かなレビューをありがとうございます。 もどかしい、切ないと評していただき、初めて “ぁあ、表題の「落とし物」というのは、あーちゃんの黒いオバケではなく、若菜が掬いきれなかったあーちゃんからの想いなのかな” と考えが至りました。 西さんの『ホサナガシクジラと生命のバラッド』、童話シリーズかと思いきや…!しかしSFというにも、捕鯨者の心情がリアルなのがまさかな感じで! いや、しかし、“僕”たちの存在が本当に不思議で、いかにもSFな生き物でしたね!! 彼らは“生きて”いる存在なのか、バリ人間の私にはなかなか実感が追いつきません…それでも“僕”の純粋で誠実な考え方や、リーフィの他者へ
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駒田さんへ お早うございます。 『君のいないこの世界から』のスピンオフだなと楽しませて頂きました。 拾えない、掬いとれない感情も確かに落としものなのでしょうね。 知恵があっても経験や知識の少ない子供の言葉足らずさがもどかしい感じでした。 こちらの作品も読んで頂き有り難うございます。 クジラのイメージを珍しく絵にして、その時はファンタジー書けそうと思っていたのに結果がアレです。 ( ̄▽ ̄;) 蛇足ですが、僕は地球人の進化したものとして設定しています。
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