真田

過去と運命と感情を辿る冒険
とうとう読み終わってしまい、拙文ながらレビューを失礼させていただきました、、 本作は、ファンタジーならではの特殊能力や異種族といった設定や、バトルやアクションがとても楽しいエンターテイメントであると同時に、それと同時に進行していく人々の感情やドラマが、大きな見所だなと感じています。 レイアスくんやアシューさんを含め主人公達の物語は、必ずその起源である家庭や出生に端緒を得ていますが、それは、それらの要素が本人達がどんな能力や努力でも変えられず逃れられない運命だからであり、彼ら彼女らは、理不尽に押し付けられた運命に対して彼らなりの出口を探しながら生き抜こうと闘っているように見えます。 その意味で彼ら彼女らはとても重いものを背負っていますが、本作が悲哀を帯びていてもグロテスクだったり不快な物語にならずに仕上がっているのは、作者様が人間の抱える善悪や陰陽のバランスを取りつつ、ある意味でとても分析的に描かれているからなのだろうかと、愚考したりもしておりました、、、 結末には、本当に悲しい出来事も含まれていますが、この物語中ではそれすらも、しつこいほどの演出や押し付けがましい描写もなく、誰かの記憶を覗き見るような形で、あくまで循環の一部としてさらりと描かれている印象を受けました。 それと同時に、血や、血の繋がりがなくても縁で繋がってゆく家族の物語は、まさに循環の物語だということにも気付かされました。 終幕の悲しみからまだ私自身は完全に立ち直れていませんが、決して消えてしまったわけでない彼女の姿を追いつつ、また次の物語を読ませて頂ければ、とても嬉しいです。 本作を含めシリーズごと下げようとされていたとのことですが、その前に拝読させていただけたことに、改めて、心からお礼申し上げます…! 素晴らしい物語を、どうもありがとうございました!m(_ _)m
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おっっ、おはようございますっっ……!! うわわ、えっと、えっとですね………… 自分では上手く整理できないまま、それでも万感を詰めてこのシリーズでは最後に書いた過去作を、ここまで真摯に誰かに読み込んでいただける日が来るとは、全然思っておらずで…… 恐縮とか茫然や有り難さが入り混じって、せっかく頂いたお言葉の文意を汲めているか心配で頭をひねっている今なのですが、とにかくまずは、こんな読むほど暗くて長いお話を最後まで見ていただき、本当にありがとうございました。 拙さとか暗さとか、今見ると読んで下さる方に不親切設計過ぎて頭が痛くなるシリーズです。だからできるだけさらりと描きたかったのも仰る通りです。
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コメント返信頂き、どうもありがとうございます。 読了したテンションが冷めずに、偏ったレビューをお送りしてしまい、すみませんでした、、 にもかかわらずご返信頂き、本当にありがとうございます(T-T) 大川さんのキャラクターさんたちは、これ以上ないくらい、リアルだと私は思っています…! 拙作含め創作のキャラクターは一面に偏ったり過激になりがちだと思うのですが、大川さんの描かれるキャラクターは、ファンタジー的な設定や要素も持ちつつ、あくまで行動原理や描写される感情はとてもリアルな人間を感じさせてくれると、勝手に思っています、、、 なのでアシューさんのエピソードには涙が出ましたし、皆それぞれ違う種類
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