潜水艦7号

失った物を超えた先に
障がい者スポーツの起源は1948年にイギリスの病院で行われたスポーツ大会で、その目的は戦争で負傷した兵士のリハビリが目的であったそうです。 現在、この分野は独自の分野として発展し、その戦略や道具の発展は目覚ましいものがあります。 特に、本作にも出てくる100m走では男子であれば十分に健常者のトップレベルと競い合えるレベルにまで達しているのが現状です。 こうした結果、何が起きたか。 一部の競技関係者から「アンフェアな道具の使い方だ」と非難がくるようになったのです。つまり、それらはいつしか『哀れみの対象』から『羨望の対象』へと姿を変えてしまったのです。 とある両膝から下を失った女性がTEDのプレゼンで「気分に合わせて義足を変えることで、自分の身長はどうにでもなる。私の友達はそれを『卑怯』って羨ましがるのよ」と語っていました。 誰だって『なりたい』と思ってそうなるわけではありません。 でも、その失ったものを乗り越えた先に大いなる栄光が待っている……と。そうした社会が成熟していく事を期待せずにいられない、心の暖かくなる作品でした。
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潜水艦7号さん さっそく『私の右脚』をお読み頂き、こんなにも素晴らしいレビューをお描き頂き、本当にありがとうございます。 まさに障害を持っている人でも科学サポートで健常者を超えられることを描きたかったので、それを読み取って頂けたとしたら、とても嬉しいです。 今後ともよろしくお願いします! みぐ🐧
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