TAKEX

痛いほどにえぐられる真実の物語
こういった作品(これを軽々しく作品と呼んでも良いものかと少しばかり躊躇いもあるが)を読んだのは初めてで、当初はまぁ読みやすいかなぐらいの、ただ単に思春期にありがちな日常を切り取ったような作品だろうかと、勝手にたかをくくっていた。 だが、何気なく読み進めていく内に、筆者の抱え込んだ苦悩や葛藤、取り巻く環境、そして抗えない運命のような過酷な現実が、読み手である私にも痛いほど突き刺さってくる。 作中での描写は全体的に淡々としていて非常に読みやすく軽いものではあるが、それでも筆者が伝えんとする事は充分すぎるほど分厚い重さをもっている。 最新話を読み終えた今でも、私の心には粘着質の得体の知れない物体が、ねっとりといやらしく貼り付いたままのような、今までに味わった事の無い何とも言えぬ感覚が残っている。 おそらくこの作品を公開することで、筆者は別に誰かに共感、ましてや同情なんて陳腐な物を求めているわけでもないだろう。 ただ自分という人間が歩んできた人生を、何とはなしに語りたくなっただけだなのだ。 大それた理由などない、ただそれだけの事だと。 決してなだらかではない自分の人生を、どこか他人事のようになんの抑揚もなく語る筆者には、私には想像も付かないような世界が見えているに違いない。 老若男女を問わず全ての人に読んで頂きたい。 とても私には評価する事が出来ない、深く考えさせられる作品です。 TAKEX
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なんだか、勿体ない程の感想を有難う御座います。 私が言わんとしている事を代弁して頂いているような。 重い言葉だと読みにくいかと思いまして💦 本当は、大変だったのですが😅 拙い小説を汲み取って頂き、感謝しか御座いません! 有難う御座いますm(*_ _)m 完結までお付き合い頂ければ幸いです。
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