みやこわすれ

芳醇なワインの香り漂う良質な怪談。
ソムリエ 以前ホテル勤めをしていた時に、ホテル専属のソムリエさんがいらっしゃいました。ワインを語る時の熱いまなざしと力の入ったコメントの数々。ワインに合う食材にも精通していらっしゃって。知識の豊富さには、舌を巻きました。 その方のことを思い出しながら、前半は楽しく読ませていただきました。 作家様も相当ワインにはお詳しそうですね。 珍しく三連休をいただきましたので、それこそ300円程度の国産ワインと南フランス産のチーズ?とやらを購入し、少し贅沢をしてみました。 会話一つ一つに重みがあり、熟成された作品に心打たれました。 じっくりと時間をかけて、何年も寝かせて書いた作品でしょうか。 最後のオチも、ほんのり怖い ですね。 他人の最期が解る なんとなく・・・という方のお話を聞いたことがあります。その方とソムリエさんの反応が、とてもよく似ていらっしゃいました。 最近は、ただ怖いだけで、手あかのついた話。もしくは、どぎついだけの奇をてらったような話に些か食傷気味だったこともあり、本作のような良質な怪談を読むことが出来て、満腹いえ満足いたしました。 「おいしゅうございました。」
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今回もご丁寧なレビューを頂きまして、誠に有難うございます。小生は、全然ワインに詳しいわけではなく、普段からスーパーやコンビニで買うワンコイン以下のワインを心の友とする、ただの飲んべえです^_^。 ホテルで働いておられたことがあるのですね。ホテルという場所も色々な人間が訪れる所ですから、色々貴重なご経験をされたのでは、と推察致します。ソムリエの方ともお知り合いになったとのこと、今回の拙作もそういうご経験を踏まえてお楽しみになれたのであれば、何よりです。 実際、"怖い話"と一口に言っても、色んなバラエティが有りますね。ホラーと怪談も、本当は微妙に違う気もします。と言いつつ、ジャ

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