みやこわすれ

後から知る真実
事実と真実は、180度違うと。 真実は、当事者にしか解らないのだと。 死後、手紙によって冬也の真意に気づくも、本人はもう墓の中、言葉をかけてやることも出来ない。そんな切なさが悲しみとともにこみあげてきて、胸が痛くなります。 虐めは、どの世代にもあります。 どんな環境に居ても、怒ります。 いえ、起こしてしまいます。 人は、必ず、「生贄の羊」を求めるもののようです。 クナリさんの作品は、闇が深く、人間のどうしようもない業が得かがれていて好きです。 本作は、ジャンル的にはホラーに相当するんでしょうか。 どうあがいても、翼が折れてしまい、羽ばたけない、ここから飛び立って新たな環境へ飛び出していこうにも、どうしたらいいのか解らない、虐めにあっているときは、自分がここに居てはいけないのだとしか思えないから。 逃れ方が解るくらいなら、虐めになんか遭ったりはしないのかもしれませんね。みっともない醜態を晒したなんて、思わなくていいですよ。 開き直って、いじめの張本人やその傍観者たちに一泡吹かせてやればいいのに。なんて、思う私は、やはり 反対側の人間なのかもしれませんね。 今回も、考えさせられるお話ありがとうございました。 読み応えありました。 ここは、読み応えのある作品が多いです。 また、読みに来ますね。
1件

この投稿に対するコメントはありません