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桜咲吹雪
桜咲吹雪
2020/12/24 1:03
江蓮「わーい、犬彦さんっ、今年もクリスマスがやってきましたねー! チキンッ、ケーキッ、やっふーい♪」 犬彦「江蓮…」 江蓮「いやぁークリスマス限定オードブルって最高ですねー、マジおいしそう…って、なんでそんな深刻な顔してるんですか犬彦さん、早くお皿並べましょうよ」 犬彦「江蓮、そこにいる黒いのは何だ…」 江蓮「なにって…かわいいでしょう? 黒猫の猫彦さんです」 猫彦「にゃおーん(我、見参☆ぞよ!)」 犬彦「何故ペット不可のうちのマンション内に猫が…。 しかも、見覚えがある気がする猫だというのが恐ろしい…」 江蓮「細かいことはいいじゃないですかクリスマスなんだし。 俺、サンタさんにお願いしたんですよね…かわいい猫彦さんにもう一度会いたいって…そしたら今朝、うちの玄関の前にダンボールが置いてあって、その中に猫彦さんが。 一緒に筆で書かれた超達筆な手紙が置かれてて、そこに『今夜の素敵なご馳走の宴に、この猫も参加させてください。夜中になったら迎えに来ます。三太』って。 まじクリスマスの奇跡、ねっ犬彦さん」 犬彦「奇跡…俺は逆に陰謀めいた感じを覚えるんだが…」 猫彦「にゃおにゃーお(そなたはいつも、細かいことにうるさいのう、はよ我に美味しいものをよこせ! はよはよ!)」 犬彦「まあ…江蓮がいいならいいか。 クリスマスだしな」 江蓮「そうですよ」 猫彦「にゃっにゃっ(そうぞよ)」 犬彦「とりあえず…まあ乾杯でもするか」 江蓮「犬彦さんは赤ワイン、俺は雰囲気だしてブドウジュース、猫彦さんはちゅーるで乾杯です」 猫彦「にゃおおっ!(ちゅーるっ、ちゅーる!)」 江蓮「はーい、ではみなさん、メリークリスマス! かんぱーい、ごくごく、ふうジュースおいしい!」 犬彦「よかったな江蓮。 しかし…もう尺がないぞ」 江蓮「ハッ! しまった! ではみなさんよいクリスマスを~」 猫彦「にゃおおーん」
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