吉野衣織

どこかで誰しもに寄り添える物語
職を失った女性が、きっかけを得てまったく新しい職に飛び込んでいく──そしてそこから広がる人と人との物語。 20代の女性には職業についての考え方や仕事の捌き方について、共感する部分が多いのではないでしょうか。このレビューを書いてる私はおばちゃんですので、登場人物の成長過程を見守る気持ちで楽しむことが出来ました。 様々な人物──それこそ、年齢も性別も職業も様々に取り揃えられたこと、現在の社会問題の一端を、身近な形で取り込むことに成功していることが、この作品に共感性をもたらしていると思います。 それこそ職を失って気持ちが底辺に漂っている人に、そして実際に仕事をして壁にぶつかっている人に。劇的でなくとも前を向いて歩くとはこういうこと──そんなエールを送って貰えるこの作品を、お勧めしたいです。
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吉野様 嬉しいお言葉の数々、ありがとうございます! 小説、長編を書くことも初めてでしたが、自分の書きたいテーマが少しでも描けていればいいな、と思い書き続けて参りました。 仰って頂いたような世界観が、もし描けていたら、書き手としてこんなに嬉しいことはありません。 最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。
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