【コメント】ゲーム的世界観で繰り広げられる、爽快バトル・ファンタジー!!

堕ちた勇者の千剣魔宮　～その勇者は刃のダンジョンを身に纏う～(魔王に敗れ、心臓を奪われた勇者はダンジョン生成能力を得たが魔力消費を気にしてまさかの展開域0。だがそれが意外と強いようで……?!)

ゲーム的世界観で繰り広げられる、爽快バトル・ファンタジー!!

魔人ネバロによって心臓を奪われ、同じ魔人と化してしまった勇者ディアス。それでも人間としての自分を保ち、魔人の力を駆使して再討伐に乗りだします。しかし人々にとって魔人とは、根絶やすべき忌まわしい存在。人間と魔人との間に立つ、ディアスの再討伐への旅は、ちょっとワケありな仲間達と共に、波乱万丈の道中となるのだった。主人公のディアスが『白の勇者』と呼ばれるだけあって、非常に頼もしいです。序盤では読者がエミリアに同情を抱くところで、見事に救い出してくれます。クールな彼を支えるのは使い魔のアムドゥス。ふと難しい場面に差し掛かっても解説的な音頭をとってくれるので、話が円滑に進んでゆき読みやすいです。さらに魔人と化してしまったが故に見えてくる、人間の深い闇の部分。道中に遭遇する様々な人間ドラマも作り込みが深く、魅力です。さて、この作者さんの作品で特筆すべきは戦闘描写。戦闘シーンとは様々な事が同時に起こり、展開が早くなんとも表現が難しいところ。それを刹那の律動ですら見逃さず、圧巻の臨場感を出している点が秀逸でした。得意が故に本筋よりも戦闘シーンに重点が置かれている様にも感じましたが、目の前で繰り広げられる戦いにハラハラして、読む手が止まりません。ネバロがディアスを殺さず、あえて魔人として生かした真意とは何なのか。ディアスの行く末を追いたくなります。私の中では既にアニメ化しているこの作品。ハイファンタジー好きは必見ですよ！

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岸本雪兎 1/11 1:51

素敵なレビューありがとうございます!! 私の作品の魅力を十二分に詰め込んで頂いた嬉しいレビューになっております。　本筋よりも戦闘シーンに重点がというのは耳が痛いですが(笑)　戦闘と物語の進行のバランスを意識しつつこれからも完結に向けて執筆していきます！　レビューありがとうございました。

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