二瀬幸三郎

〈余は下野の百姓なり〉
二瀬幸三郎です。 拝読いたしました。 小学校の頃、教科書ではじめて知った〈田中正造〉―― 本作はその生涯を物語形式でつづられた伝記と認識して読ませていただきました。 「何をした人なのか」そのものは教科書でも触れておりましたが、その生涯そのものは氏のようにしっかりと調べてみて初めて知るものであります…… その人となりはまさにタイトル通り〈気骨の人〉―― 中立的に見れば、足尾銅山が日本の産業に残した功績は否定されるものではありませんが、故にこそ、鉱毒問題に命を掛けて立ち向かい、その身を賭して谷中村を守るために戦った田中正造氏の存在に決して、背を向けてはいけない…… そう思わせてくれる伝記であります……
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