安積みかん

思春期の「あぶなっかしさ」
主人公の「中村このは」は、「一人になりたくない」と悩む一方で、みんなが話していることを「くだらな」く感じてしまい、「わたしはみんなとは違う」と思いたがっている思春期の女の子。 ある日、眠れない夜に「瑞樹さん」という女性と出会いますが、彼女も精神的な不安定さと危うさを持ち合わせています。瑞樹さんとの出会いによって揺らぐ「このは」の心が、痛々しいほどリアルに描かれています。 思春期の感情や思考はいずれ薄れて「思い出」になってしまうものですが、それゆえに尊く、儚く、愛しいものなのだと思います。 瑞樹さんの言動で変化していく少女の姿に、危うさと愛しさを感じました。 素敵な青春小説を読ませていただきました。ありがとうございました。
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みかんさん、最後まで読んでいただき、そして感想まで届けてくださり、本当にありがとうございます。 嬉しくて嬉しくて、お返事をするのに時間がかかってしまいました、申し訳ありません。 痛々しい青春を書きたくて、どうすればそれが書けるか、長い間(当社比)考えて書いたお話でした。みかんさんがくださった言葉で、報われました、書き上げることができてよかったです! 重ね重ねになりますが、あぶなっかしい制服に最後まで付き合ってくださり、ありがとうございました。
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